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人気ランキング : 73972位
定価 : ¥ 4,095
販売元 : 有斐閣
発売日 : 2005-02 |
| 価格 |
商品名 |
納期 |
| ¥ 4,095 |
刑法各論 |
通常24時間以内に発送 |
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体系書としての一つの完成域 |
体系書として捉えた場合、最高の完成度を誇る著書である。
山口先生は、一説には難解といわれるが、読み込めばそんなことはない。むしろ理論的には一貫した記述が多いので理解しやすい。
また、下級審も含め数多の判例を引用している点は、判例百選より量的の上である。
ただ、必ずしも判例を全面的に支持する訳ではないので、判例のみで論証を考えるという方には不向きである。これに加え、判例の事実を[]書きで書いてある点がなれるまで大変でした。
民法の内田先生の書き方に慣れてしまっていると読みにくいです。
また、多くの先達たる刑法学者への敬意を払い、事細かに参考文献・記載頁を記してある点でクロスリファレンスに優れている。
ただ、このきめ細かさが、文の区切りを長くし、括弧書きの爆発的増加を招いているのも事実である。
この点に読み難さを覚えてしまう。
また、図表が少なく文章だけで記されていることが、読み手にとっては長時間読むのは辛いであろう。
恥ずかしい話だが、私自身は、図表を補いながらやっと理解した箇所も多々ある。
本稿の特色を端的に現すのは180頁〜191頁の窃盗の保護法益論である。
本権説か占有説かという問題において、先鋭に対立する事案を類型化して述べられた部分は感嘆の感を禁じ得ない。
しかし、その類型を、まず頭に入れないとなかなか理解し辛い感があった。
つまり、山口先生の呈示した類型を何らかの図表化してそれを参照しながら読まないと理解しきれなかった。
飽くまで私の能力不足によるところであるが、さっと一読して理解を得られる書ではないのである。(恥ずかしい、ほかの人ならすぐ理解でいるかも)。
山口先生が満を持して著しただけあって読み手も本気で格闘すべき書なのかもしれませんね。
ただ、記述内容は結果無価値論を完成域だと思いますので、結果無価値論に立たれる方は、前田先生よりこちらがおすすめです。
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第一線の学者による最新の体系書 |
私は,受験時代は大塚仁先生の本を基本書として読み込みましたので,刑法総論では,他の先生の本を読んでもしっくり来ない面があるのですが,刑法各論については,本来は総論と無関係ではないにしても,独立した利用が可能な面があります。そういう意味では,本書は第一線の学者による最新の補訂版であり,叙述は簡潔で,判例の引用も豊富,学説の整理も明解,2色刷横書きで見やすく,価格も割安感がありますから,実務家としても座右に1冊揃えておきたい本だと思います。
ただ,叙述が簡潔であるだけに,ある程度分っている人が使うにはいいのですが,初学者の方がこの本1冊で刑法各論を理解しようというのはつらいと思われます。講義を聴くなり,重要論点について基本から掘り下げた詳しい論述をしてある参考書等を参照するなりの努力が必要になると思います。
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堅実・誠実なつくり |
本書は仲裁法附則による刑法の一部改正及び平成17年施行の刑法の一部改正に対応して出版されました。
著者の山口厚教授は、東大に奉職されている現役の刑法学者であり、いわゆる結果無価値論者です。
内容について論及する力はありませんので、以下では形式的なことを中心に述べたいと思います。
刑法各論では、各条文ごとに、何を守るためにどんな行為を禁止するかを、法文を逸脱しないように注意しながら明らかにする必要があります(「はしがき」を参考)。そこで、本書では各条文について「問題の所在を明らかにした上で、従来の判例・学説を分析・検討し、さらに自説を展開する」というオーソドックスなスタイルを採用しています(「」内は「はしがき」から)。そのため、条文に即して順次解釈を検討することができます。もっとも、その反面、他の条文の解釈との整合性が根拠とされている場合には、その「他の条文」の箇所を読まなければ理解できないという面はあります。
また、叙述は無駄・飛躍が無く、読み手に配慮されています。理由付けも論理的です(例えば、名誉毀損罪において伝播性の理論に対して、「社会的」評価が下落する危険を要件とすれば公然性要件で絞りをかける意味が無くなることを挙げるなど)。ただ、法律用語を駆使して精緻に論じていますし、600頁を超えていますので、全くの初学者がいきなり通読するのは非常に困難かと思います。
更に、本書は1500弱もの判例を取り上げており、生きた法を認識する上でも体系書のレベルでは十分かと思われます。
加えて、事項索引はもちろん、条文索引・判例索引も具備され、辞書的な使用にも耐えうる一冊になっています。
なお、横書き・2色ずりです。値段については、優れた本であることや、法律書であること、頁数等を考えれば比較的安価かと思われます。
以上の理由から、本書を勧めたいと思います。