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人気ランキング : 7588位
定価 : ¥ 1,000
販売元 : 講談社
発売日 : 1999-02 |
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読まなければいけない本なのか |
あるいは一気に読み勧めるのはつらいかもしれない。62人。ひとりひとりのインタビューで、人々は同じような話(真実の話)を語る。どうしても似通ったものになる。しかし、それでも(他の本を読みながらだけれど)三日で読んだ。
インタビューでは生の被害者の言葉が語られる。たぶん、こういうことが僕らがやらなければいけないことがある。物事には具体的なものと抽象的なものがある。たとえば、福田和也は広島の原爆で被害にあった人が言わなければならないのは『世界平和』や『核開発反対』ではなく、『被害にあった悲しみや痛み』である、という。つまり、そういうことだ。
そして考えなければいけない。インタビューを読んで、そして、村上春樹の意見を聞いて、あの事件はなんだったんだと、すべての人間が考えなければいけない。ビルに飛行機が突っ込んだ→大変だ、人質が解放された→よかったね。これは思考じゃないですから。
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本当に伝えるべきもの |
1995年3月20日人為的に引き起こされたカタストロフ.それに対して我々に伝えられたメディアの報道は極めて加工されたものだった.正義対悪の単純な二元論.異常な精神構造である狂信者達による,常人には理解不能な犯罪.可哀相な被害者達,彼らは悲しみと怒りを抱えている・・・
被害者達?そんなものは存在しない.彼ら一人一人が個別の人間であり,深い傷を負い,様々な思いを抱いた.
村上春樹氏はそれを完全な形で汲み取っている.個々の感情を伝えるにはどうしたらよいのか.簡単だ.そのまま載せればよい.加工などせず,誠実にそれを記せばよい.それに対して意見,感想など不要だ.本を読んだ個々人が其々に思いをはせればよい.
この本は著者が被害者の方々に本当に気を使って,証言の前に極めて好意的な紹介文を書いる.それに加え二次災害等で絶対にインタビュイーが傷つかないよう配慮していることが,冒頭部及びあとがきを読めば解る.このような倫理観を持った作家がいることを嬉しく思う.そこに本当のメディアのあるべき姿を見た気がした.
少しだけ,事件全体から見ればほんの少しだろうけど,事実を越えた真実を知ることが出来た.
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報道操作 |
アンダーグラウンド
今読んでいます
新宿駅西口バス放火事件の体験者と遭遇したことがありました
とても印象深かったが
ここで文章に書けません
そして15年後地下鉄サリン事件が起きました
私はリアルタイムにテレビで見てたことを思い出します
このときの体験者とも遭遇したことがあるんです
その様子も書くことができません
そんな私にこの本がめぐりまわってきたのです
10年の歳月をかけて
この本を通して
私はどんな体験をするのだろう?
・・・・・・・・・・・・
毎日読んでいます
行きと帰りの電車の中で
洗脳されてきました
毎日毎日サリンを吸入する疑似体験
テレビでは現実に溶け込んだ悲惨な風景は取り上げられず
惨劇だけを取り上げていたことが良くわかります
まさに事実の報道操作
被害者の数は事実だが
真実の超えはこの本から聞こえてきます
電車で読んでいる私はアンダーグラウンドにシンクロしています
私の遭遇した人のことのような事柄も書いてありました
今皆さんはどうしているのでしょう?
その後を綴るエネルギーは
語る方
聞き取る方にも
残ってはいないのだろうか?
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私自身被害者ですが、良く書けていると思います。 |
私はその車両に乗り合わせた被害者です。出版された時にこの本を買い、今でもこの本をたまに読みます。良く書けていると思います。私は被害者としてインタビューされていませんが、ほぼこの本で私の体験は代表されているように思います。
私はたまに「あなた、被害者なの?じゃ、アンダーグラウンドにもインタビューされたの?」と言われることがしばしばあります。インタビューされていない人は被害者としてまともに認識されないという問題を起こしています。しかし、それは村上春樹の力と裏腹なので仕方ないとも思います。
また、被害者のその後について再びリサーチして本を出して欲しいと切に思います。この本は事件を風化させないために、記憶が鮮明なうちに書かれたのですが、その事件からの10年の過程も風化させないようにしなければ、どうも片手落ちではないかと思うのです。
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とてもとてもつまらない作品 |
本当につまらない作品です。
それも当たり前と言えば当たり前、
「地下鉄サリン事件」という同じ出来事についての
ヒアリングが延々と並べられるだけなのですから。
どの回答者の口からも、同じような言葉しか出てきません。
サリン事件のような人生に大きな影響を及ぼす出来事について、
村上春樹のようなよき聞き手が誠実かつ真剣に質問をし、
回答者が心からの言葉を返していても、
同じような情景と同じような感想が語られるばかり。
もちろん、「私」の経験や思いと、「あなた」の経験や思いは、
別物でしかありえません。
それでも、言葉にすると凡庸にならざるを得ない。
「全ての人が持つ、固有の個性」というのが
ある種の神話に過ぎない、ということがよくわかります。
そのことが面白かったです。