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定価 : ¥ 1,785
販売元 : ミリオン出版
発売日 : 2003-07 |
| 価格 |
商品名 |
納期 |
| ¥ 1,785 |
殺人現場を歩く |
通常24時間以内に発送 |
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心、寒々 |
人が殺されるということは、とても大変なこと。
だって私の知り合いで殺された人はいないもの。
知り合いの知り合いには一人だけいますけれど。
ともあれ、殺人という狂気が発露した現場というものは
『事件はここで起きる』?光文社新書?でもいうように
何かしら不文律なようなものがあるかもしれないという
いわば怖いもの見たさで、そこを訪れる。写真を撮る、
文章を書く、この作業は、単なる野次馬根性だけでは
済まされないものを背負わされるような恐ろしさもある。
で、この本は文章も写真も、肉感的ではなくて、かといって
野次馬根性丸出しでもなく、冷静でもない。
血に酔う、という表現がありますが、それに限りなく近い
あるものを切り取っているように思いました。
第二作目も予約しましたので、なにやら楽しんではいけないのだろうけれど
楽しみであることは、私的には事実です。
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うーん |
事件のルポとしてはもの足りないし
ただの写真集としては文章書いた人の意見を語りすぎてるし
中途半端な感じに受け取れました。
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忘れるという強さと忘れられない悲しさ。 |
連載時には、その掲載誌からちょっと浮いてる(もしくは沈殿している)気がした。その雑誌の持つ強烈な熱気や下世話っぽさが好きな僕は、そのクールで抑制の効いたルポに少しもどかしさを感じ、筆者にもう少し己を語って欲しいと思った。
しかし、一冊の本として纏ったものを手に取り、改めて読み返して、筆者の誠実で、強度を備えたアティテュードに感銘を受けた。
事件の風化を声高に弾劾することではなく、その風化自体を受け止めることでしか見えてこない何かが、この本の中でしっかりと脈打って存在している。
例えば、地方に住む僕にとって「東電」はなじみが薄く、あの事件はその意味でまったくピンと来なかったものだ。「九電」だったらもう少しリアルだったかも…といったことがこの本を読み進めるにしたがって静かに僕の中に溜まっていく。そのピンを外しながら人は日常に戻っていき、外しえないピンがある人のみが悲しさをいつまでも引きずることになる。
「人は忘れ去られることで二度死ぬ」といった言葉があるが、この本の中で「忘れていく」ことでしか「日常」を過ごしていけない人の本性が露わになり、大多数の人はそうして生きていくものなんだなぁということが静かに語られるとで、事件の悲しみは一層深いものになっていくのである。
これは勝手な推測だが、筆者に「この本で事件の真相を理解しました」などというと「いえいえ、そんないいもんじゃ」などと応えるのではないだろうか。
そんな風に考えながら、心が三重に痛みを発している。
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事件の本質を捉える事に成功している |
実際に起きた凄惨な殺人の現場をリアルに見る事が出来るという、好奇心だけを満たしてくれるような本ではなく、もっと深いところまで突っ込んで読者に提供してくれている本だと思います。事件の被害者、加害者とその現場との関わり、どういう過程で彼らはその現場に足を踏み入れたのか。凶悪殺人の起きた家は、建て替えられて、今は別の人が住んでいたり、当時のまま残っているものもある。事件からそれほど経っていないのに、事件現場に建て替えて住む人が居て、まわりの人もそのまま生活しているという現実。その場所が悪いのではなく犯人が悪いのだけれど、やはり犯罪を育む環境、そしてそういった環境を作る人間が存在するのだと感じた。現場が物語る、犯人の人間性や生き方。それぞれの事件を結構詳しく書かれているので、写真と対比して、いろいろ読み取ることができる。興味本位に現場写真を並べたようなものではなく、事件の本質を捉える事に成功している、示唆の多い本だと思います。
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風景に蓄積された殺人の記憶 |
記憶は場所に宿る。
凄惨な殺人が行われた現場の写真からは、
殺された人たちの断末魔が聞えてくるような気がする。
著者の蜂巣敦さんには
ピカレスクな悪党像をいきいきと描いた
「新・日本の殺人者」という連載(雑誌アックス)があるが、
この『殺人現場を歩く』では
それとは正反対の物悲しさを感じる。
表紙にもなっているいまだに警察のテープが張られた
世田谷一家四人殺害事件の現場もそうだが、
一見にぎやかに見える
巣鴨プリズンの跡地にあるサンシャイン60の通りも、
あの藤原新也が描いたホテルニュージャパンとよく似た、
凄まじいまでの殺風景があり、
忌まわしい記憶が宿った場所が、
人々に見捨てられ、忘れられていく寂しさが、
見るものの感情を強く揺さぶる。!
都市風景論としても読むことができる
深く印象に残る一冊である。