渡辺 昭一
犯罪者プロファイリング―犯罪を科学する警察の情報分析技術
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人気ランキング : 92367位
定価 : ¥ 740
販売元 : 角川書店
発売日 : 2005-02 |
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まったくスタンダードな教科書でした |
プロファイリングについて解説した本の中では、もっともスタンダードで標準的なものである。逆に言えば、スタンダードすぎて、とくにけちのつけようもないが、特徴もない本となっている。レスラーやダグラスの本などにありがちな、実際の事件を提示し、それを分析して犯人を推定し、実際の犯人を捕まえたあとで、犯人と面接するとやはり「怪物」だった。などのショーアップされた記述は一切なく、クールで抽象的なデータ分析と学問的な記述からなっている。そのため、一般の「プロファイリング」マニアからみると、「まったくつまらない」ものに見えると思う。むしろ、犯罪心理学の一分野としての「プロファイリング」の教科書といったところだろうか。ただ、新書で書くからには、著者のオリジナルな研究業績や、主張をもう少し入れてもよかったのではないか。もし、あればの話だが・・・
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紹介と現状報告としては妥当な本 |
先ずお勧めするのは、本屋さんで本書を手にとり、あとがきにあたる「おわりに」から読むこと。そして「終章」の冒頭を数行を読んでから、購入するかどうかを決定してください。(内容を紹介するのは避けました)
プロファイリングというと、「踊る大捜査線」で3人の若造がとある事件の犯人像を断定的に述べたのが印象に残っていた。それほどまでは期待しないが、それでもと思って本書を読んだ次第。
いずれにしても、刑法に抵触する犯罪を警察が認知した件数は昭和期の2倍になり、それでいて検挙数は横這いで、検挙率が20%を切ってしまったという現実への対応の一手段として発展を遂げて欲しいものです。
なお、個人的にはいろいろな統計的分析法が紹介されていたのに興味を惹かれました。
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科学としての犯罪学に関心をもつ人におすすめ |
すでに掲載済みのレビューとはまったく異なる感想をもった。
「本書の出版は時期早々」(←時期尚早の誤りか?)との論評
については、非常に理解に苦しむ。読解不足ではなかろうか?
科学的な犯人像推定に関心のある人、プロファイリング(地理
的プロファイリング含む)に関心のある研究者や学生、犯罪学
の最近の動向に関心をもつ人にとっては、読む価値が高く、
本書はおすすめである。
本書は、凶悪特異事件が起きるたびに垂れ流される犯人像推定
との違いを明確にするものであり、プロファイリングの分析
手法、英国型と米国型との違い、等々、情報量的には、他の
犯罪学入門を称する日本語で書かれた類書(その多くはラベリン
グ理論までの紹介でストップしていたり、海外の最近の動向が
ほとんど反映されていないものが多い。ラベリング理論は、
加害者(提唱者ベッカーによれば「負け犬」)を擁護する側面
が強く、被害者の救済や保護には役立たないどころかマイナス
でさえある)よりも中身的に豊富であり読む価値がおおいに
あるのではないか。また、よく読めばわかるが、著者は元警察官
などではなく、あくまで研究者のようである。
プロファイリングは日本の警察でどこまで、どの様に利用され
ているのか、についてはたしかに十分な説明がなされていると
はいいがたい。だが、実際にはまだ運用が進んでいないことが
想定されるだろう。
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中途半端だ |
本書を購入した際
(1) プロファイリングとは何か。
(2) プロファイリングは日本の警察でどこまで、どの様に利用されているのか。
が書かれているものだと期待した。
しかし、(1)に関しては説明がいたって中途半端で分かりにくい。さらに、英米の博士の理論の説明に終始している。また、直訳したと丸分かりの不自然な日本語も度々あり、他の著書を翻訳、丸写ししたとの印象が拭えない。
(2)に関しては、ほとんど具体的な話がなく、元警察官でなくても調べれば書ける内容だ。結論が「欧米のプロファイリングのシステムをただ輸入するのではなく、日本独自の工夫が必要だ」とは余りにもお粗末だ。
本書から私が理解できたことは次の2点に尽きる。
(1) プロファイリングはまだ日本の警察には定着していない。
(2) プロファイリングは、情報を整理し、捜査の方向性を決めるものであり、結局は捜査員の地道な努力が大切である。
あと10年後もすれば、プロファイリングは日本に定着するだろうか。
そのときには、プロファイリング関連の‘日本語で書かれた’良書もいくつか出版されているかもしれないが、本書の出版は時期早々であっただろう。