山ア 養世
日本列島快走論~高速道路を無料にして日本再生へ
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人気ランキング : 228755位
定価 : ¥ 1,470
販売元 : NHK出版
発売日 : 2003-09-26 |
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楽しい本 |
直ぐ読める。最初の3章がすべてで後は繰り返し。
前回の衆議院選挙で話題になった所謂「高速道路無料化政策」の総集編だが、民主党が政権を取れなかったとは言え、この政策は我々に夢を与えてくれる。
骨子は簡単で、道路公団を廃止して、その借金を国債と財政で肩代わり、そべての高速料金はただにしようと言うもの。
その決定的な根拠は現在の市場金利の低さにある。つまり、借金を今返してしまった方が返済にかかるといわれているこれからの約50年間よりもトータルの借金が三分の一になるということにある。
金融屋さん出身の著者としては無難な主張だろう。
ただ、大きなポイントは結局は高速道路が使われず、それに接続する地方の一般道路がガラガラで40兆円もの借金を作って建造された道路が実際には使われていない事が大問題のようだ。
従って、コンセプトとしては赤字であろうと何であろうと、無料化して使った方が良いという点を強調してもらいたかった。
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すばらしい経済政策。賞味期限あり! |
車社会になって久しいのに、まだまだ自由に動く恩恵を日本人は得ていない気がする。お隣の中国もこれから車社会になるのであろうが、これからどのような高速道路政策を作っていくのか、興味がでてきた。
当地アメリカでは、高速道路は生活道路であり、通勤、通学、買い物、レジャーに、一般道路と同じように人々が使っている。タダだからできることだ。一方、高速道路の料金所は、江戸時代の関所のような役割を果たしているといえるかもしれない。
戦後だけでも、多くの優秀な官僚が欧米諸国に留学のため生活した。当地、彼の地ではタダは当たり前で、その経済効果の大きさもわかっているはずなのに、それを自国の政策として考えたことはなかったのだ。山崎さんは画期的な提案をしている。そしてその合法性や実現する手段までをもこの本で説いてくれている。
民主党が負けたために無料化論が忘れられてはならない。これは人々に希望や勇気を与えてくれる政策である。それも全く現実的である。本書を読めば、その経済効果の大きさや人々の開放感はよくわかるが、そうでなくても、想像力を働かせばわかることだ。
さらに道路公団を廃止し道路予算を見直すことによって、戦後の政治家官僚ファミリーの癌化した一部も切り取ることが出来るし、年金の財源だって出てきそうだ。日本の政治や経済を良い方向へ活性化するための、長い過程の第一歩となる。
そのために何をしなければならないのだろうか?自分のために、子供のために、あなたも一緒に考えませんか?
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わかりやすく、説得力があり、しかも行動しようとする著者に共感 |
ドイツやアメリカにできて日本にできないことはないはずなのに、なぜか日本の高速道路は有料で、無料になる気配はないのが不思議でならかなった。
本書を読んで、諸外国がどのように道路を無料化しているかがよくわかった。またなぜ日本が無料化できないかもわかった。高速道路無料化による経済効果も本書の言うとおりだと思う。本書の主張は、筋が通っているし、説得力がある。
もし本書の主張どおりに高速道路が無料化され、出入り口が増えれば、日本は大きく生まれ変わるだろう。物価が安くなり、地方への移住や雇用創出ができるだろう。しかし、実現性は薄いと思う。これまでの日本は外圧が無ければ変われなかったからだ。しかし、他国の高速道路に圧力をかけるのは内政干渉になるので、そんな外国は無いだろう。既得権を持っている人たちを倒すだけの対抗勢力(政治家のスポンサー)も存在しない。
著者は対抗勢力としての知事連合を一例に挙げており、それに賭けようとしている。口先だけの評論家ではなく、行動しようとする著者の姿勢に共感が持てる。
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まったくウソの政策 |
本書の目玉は、高速道路の無料化であり、その財源は道路公団債務の低利借り換えになっている。
公団債務を期限前償還して、新たに低利化を達するわけだ。
ところが、事実として公団債務は把限前償還しないという契約になっており、これを破ると違約金が発生する。つまり、金融のプロならば誰でも分っている「期限前償還不能債務 non callable loan」である。このため、低利借り換えを行っても、財源はでてこない。
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民主党のマニフェストより面白く、タメになる。 |
民主党のマニフェストに採用された「高速道路無料化」のモト本。個人の立場ながら、日本の政策を考え、他の人を説得しようとして書かれた本だけに、高速道路無料化の利点だけでなく、実現可能性が真剣に考えられ、様々な視点から説かれている。恐らく、民主党のマニフェストより、面白く、タメになる。今後3年間の政策提言の中で、最も重要なものの一つになると思う。
本書の内容は、副題である「高速道路を無料にして日本再生へ」と云う一言で、見事に表されている。高速道路がなぜ有料となったかの歴史を説き、それが歴史的にねじ曲げられたものである事を示す。そして、高速道路を無料にし、出入り口を大幅増設する事で、可能となる「この国のかたち」を描く(過密過疎の解決と地方の再生、など)。??の将来像を他国の実例を示し、ただの夢でない事を説明し、高速道路を無料にする為の方法論(財源等)を論じる。財政負担を最小にして、豊かな日本を実現する為の方策を一貫して論じている。この中で、なぜ道路四公団民営化では行けなくて、高速道路民営化でなければならないか、も説明している。
本書の文章は、論文ではなく、人を説得する為の読み物として書かれており、非常に読みやすい。著者の山崎養世氏は、ホームページでもこの論を掲げているが、本書の方が、まとまって論じられている事もあり、ホームページより判りやすい。一度は読んでみて、皆で論じ合う為の基礎にすべき本と思った。
なお、本書の題名は田中角栄氏の「日本列島改造論」に対するものとして付けられている。新規投資でなく、既にある社会資本の有効活用により日本を変えようと云う思いからである。