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サバイバルに必要とされる物

サバイバルにおいて、最も重要視される事は、生存に必要な物資(水・食料・空気等)や、
安全な場所を確保する事である。また長期に渡る場合は、精神的な健全性を保つ上で、
娯楽も必要である。
短期間の場合では、安全な場所まで退避するまでがサバイバルであるため、
飲まず食わずでも3日は生存可能な人間(幼児を除けば、老若男女の差は
あまり無いらしい)にあっては、水と食料の緊急性は低いものの、
安全な場所の確保が最重要課題となり、それらの場所に到達するための手段や
道具を必要とする。

遭難時などに、最も注意すべき事は、的確に状況を判断することである。
そのために、正しい知識が必要である。
逆に、最もすべきではない事は、本能の赴くまま、直情的に行動する事である。


注意:医療情報に関する注意:一般的な説明をするにとどまります。
    ご自身の健康問題に関しては、医師等の専門家に相談してください。




水が無ければ、人間は3日で死亡するとされている。
(呼吸・水分・食物の順に重要性を説いた「3・3・3の法則」というものがある。
“3分・3日・3週間”の略)一般的には成人男子で一日1リットル以上
(健康に活動するためには2リットル以上)の水を必要とする。
しかし海水を飲むと、塩分を尿として体外に排泄するために、飲んだ海水の量よりも
更に多くの水を必要とするため、海水は飲んではならない。
血液や尿も同様である。また暑い環境ほど発汗によって大量の水を必要とし、
これは日焼けによって一層体液を消耗するので、日陰でおとなしくしていた方が良い。
一方、冬山遭難時に、水分を得ようとして、雪や氷を口にしてはいけない。
体を冷やしてしまい、下痢によって脱水症状を起こす他、体を温めようとして、
余計に体力を消耗し、死ぬ率が高くなる。
燃料があれば弱火で暖めて、燃料が無ければ手足で暖めて、解かして飲む。
また食物を取ると、消化のために水分を必要とするため、
水が乏しい場合には食事を控える。

食料

人間はいくら水が豊富に飲めても、それ以外の食物を何も口にしていないと、
概ね一ヶ月で死亡する。
男性よりも女性の方が、皮下脂肪が厚く基礎代謝が少ないため飢餓に強い。
食事は寒い環境では体温を上げるため、糖質や脂質の多い方が望ましい。
水が乏しい環境では、肉などのタンパク質を多く取ると、消化吸収により多くの水を
必要とするため、注意が必要である。
海の上で遭難した場合、釣具があれば食料である魚が手に入るが、
水は貴重であるため、魚を食べるのは感心しない。
なお魚の脊髄周辺には、比較的塩分の少ない体液が蓄えられているので、
丸ごと食べるか脊髄周辺の体液をすする事で水分を補給できる。
動物などの脂身(脂質)はどんな環境であっても生存に必要なエネルギー源となり、
また保存しやすいため、非常によい食料である。どのみち過酷な環境で痩せるので、
ダイエットは考えなくて良い。
塩は失われやすいミネラル分であるため、水が十分あり、暑い環境や脱水症状を
起こしそうな場合には、意識して、かならず取るようにする。

体温

体温は動物の活動と密接な関係があり、特にそれほど強靭な肉体を持っている訳ではない
人間にとって、体温異常は致命的な問題となる。
体温を上げるためには食物が必要で、糖質・脂質はそれらのエネルギー源に最適である。
体温を下げるためには水が必要で、同時に発汗によって失われる塩分を始めとする
ミネラル分を補給しないと、体調を崩して体力を余計に消耗する。
低体温症は体の内側(直腸温度)が35度以下になると発生する。
体温が26度以下では意識を失い、生命の危機的な状況である。
目が醒めていて起きている場合には、自律神経の働きにより低体温症を起こしにくいが、
極度の疲労や睡眠不足により熟睡してしまうと、日本国内の夏場の夜間・屋外であっても、
低体温症に陥る危険もある。
また風が吹いている場合は、風によって体温が奪われやすくなるため、
気温が低く肌寒い環境では、防寒対策が必要である。
応急処置は胴体を38〜43度程の湯に漬けて暖める。
気温が10度であっても風速10m/秒(時速36km・枝が揺れ、大きな旗がはためく程度)では、
体感温度は0度に匹敵する。
熱中症は異常に体温が上がってしまった時などに起こる。
重労働をしている時や湿度が高い時には特に注意が必要だが、締め切った車内等では
日本の4月頃の陽気でも起こり得る。
応急処置は衣服を緩めて楽な状態にして、冷水タオルなどを使って体を冷やして、
意識がはっきりしている場合には、ゆっくり水分を補給させる。

サバイバルの道具

過去のサバイバル事例において、生死を別けた物品には様々な物がある。
以下に挙げるのは、幾つかの事例において、その有効性が立証されたものである。


マッチ・ライター等の点火器具

火は熱と光を与え、冷えた体を温め、生のままでは食用に適さない動植物を
食料に変え、汚水や海水などの飲用できない水を蒸留するために利用され、
野生動物を避けさせて安全な寝床をもたらし、日中の煙や夜間の光で捜索隊から
発見される確率を高めてくれる。
その他、火は見る者を安心させ、炎はささやかな娯楽を提供してくれる。
長期のサバイバルにおいては、有限の点火器具を長持ちさせるため、
火を絶やさないように、かまどを作って火を保護する必要がある。

ナイフ

刃物の類いは、基本的な道具であるため、様々な局面で役立つ。
手や爪や歯が役立たないほど丈夫な物を壊して移動経路を作るのに使える他、
様々な道具を作るのに役立つ。
ただしこの道具の設計強度を無視して、あまり無理な使い方をすべきではない。
後々になって「あの時、壊れていなければ」と悔やんでも遅いのである。



布は遭難初期の頃は衣服等の形で幾らでも手に入るが、時間が経つにつれて
清潔な布が入手しにくくなる。
布は様々に加工して利用する事が可能であるため、比較的早い段階で確保しておくのが
望ましい。
しかし衣服は、脆弱な人体を保護する役目があり、寒い所では保温、暑い所では断熱、
直射日光や虫・植物のかぶれから皮膚を保護するのに必要であるため、
着ている衣服を無闇に布地として切り裂いて用いるのは得策とは云いがたい。
出来るだけ肌着などの柔らかい布を用いるようにして、上着などは服のまま使用すると
良いとされている。負傷時の包帯や、止血の際には圧迫用のパッドとして、
また骨折時には添え木を使って患部を固定するのに使用する。
また体を衛生的に保って病気を防ぐのにも布は必要である。
長期間の場合は不衛生な布は小さな傷の化膿を招くため、
定期的に洗って清潔にしておくのも大事である。



懐中電灯・ポケットライト・携帯電話 (またはトランシーバー)

これらの器具は、都市部でテロや災害に巻き込まれた際に役立つ。
都市部の場合、電力が失われ、突然暗闇になる危険があるためである。
これは例え日中であっても同じ事で、トンネルや地下鉄・ビル内において、
照明が失われてパニックが発生する事もあるが、小さな明かりでも、
精神的な支えになり、安全な脱出経路を探す役に立つ。
マッチやライター等の点火器具は、都市災害の場合には、可燃性ガスや
ガソリンといった可燃物が漏れ出している際に使用すれば自殺行為になるため、
使用が制限される場合が多い。
近年ではLEDライトなどの小型・軽量で長時間点灯可能なポケットライトも
販売されている。携帯電話も同様に、照明になる他、(圏外に成って居なければ)通信や、
音を出す事が出来る、
一石三鳥の役割を果たす道具になる。




文明社会ではいくらでも手に入る紙も、文明から隔絶された場合には、非常に貴重で、
また役立つ。木などの燃料に点火する場合に火口に使ったり、
寝る際の寝具の代用品にしたり、風雨を避けるための簡易雨具に利用する。
また清潔な紙は布の代用品として、傷口に当てるなどしても利用できる。
その他、本は退屈を紛らわせるために有効である。
トイレットペーパーが無い場合にも役に立つ。

ビニールシート

ビニールシートは防寒具に、雨具に、建具に、海水や泥水や草木や小便等から
真水を得る際にも役立つ。
また水を蓄える容器を作るのにも役立つ。嵩張らず携帯にも非常に便利でもある。
蒸留水を作る際には、浅い穴を掘って、中央に水を蓄えるコップなどの小さな容器を
置き、その周囲に海水や泥水等の飲用に適さない水を入れ、穴を光を通す薄いビニールで
覆ってしまい、そのビニールシートの中心(コップの真上)に小石を置いて、
中心部が最も低くなるようにしておく。
穴の中は太陽熱などで水が蒸発して湿度が高くなり、ビニールの表面で大気によって
冷やされ、水滴となってコップに溜まる。
この方法で、草木の汁や朝露を蒸留する事も可能である。

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